こんにちは。
ただいま新米フリーランスの道を歩み始めたりんです。
夫の転勤で現在の地に引っ越してきたのですが、この地には心理職としてまとまった時間働けるような場所がありませんでした。
転勤族の妻、キャリア積むの難しすぎ問題
そのため、紆余曲折しながらも、業務委託の仕事をいくつかかけもちしながら働くことになりました。
そして、業務委託のお仕事が少しずつ稼働し始めた2024年秋、ついに開業届を提出しました!
開業届の作成はスマホで簡単に行うことができました。
本記事では、私がおこなった「開業届作成から提出まで」の流れを説明していきたいと思います。
なぜ開業届を出したの?
開業届を出さなくても、フリーランス心理士になることはできます。
私が今回開業届を出した理由は大きく3つあります。
①保育園申し込みで就労の証明をするために開業届が必要だった
ワーママで開業届を出される方はここが結構重要なのではないでしょうか?
私は間違いなくこれが一番重要な理由でした。
私の場合は、現在いくつかの企業さんから業務委託で仕事をいただいています。
保育園を就労の枠で申し込むためには、「就労証明」という就労の実態を証明する書類を提出しなければなりません。
しかし、この「就労証明」を業務委託契約を結んでいる企業さんそれぞれに書いていただくのは、現実的に難しいこともありました。
また、私の市では、こういった業務委託かけもちのフリーランスは、基本的に皆さん開業届を出されているとのこと。(開業届を出していない方が珍しい)
私の住む地域では、フリーランスとして働く=実質開業届必須ということだったので、この度思い切って開業届を出すことにしました。
フリーランスとして働くにあたり開業届が必要か否か、まずはお住まいの市の子ども課や保育課に直接確認してみてください!
②研修費や書籍代も経費計上できる
これまで私は会社員として働いていたので、研修や書籍に充てるお金はほぼ自費でした。
(たまに職場が学会や研修費を負担してくれることもありました)
開業すると、これらの費用は経費として計上できることになります。
特に心理職は、研修費や書籍代など自己研鑽にかかるお金も多いので、経費計上ができるのは非常に助かります。
③青色申告をすれば、控除額が増え赤字も繰り越せる
確定申告をするときには、開業届を出すと白色申告・青色申告のどちらかを選択することができます。
開業届を出していない場合は、白色申告のみです
会社員時代も複数個所から収入をいただいてはいたのですが、毎年白色で申告していました
青色申告は、白色申告に比べて帳簿付け等が複雑になります。しかし、最大で65万円の控除を受けられるのがメリットです。
また、開業前にかかった費用(研修費や書籍代、消耗品など)も開業費とみなされ、赤字になっても翌年以降に(最大3年間)繰り越しができるとのことです。
この点も、開業届を提出する後押しになりました。
損失繰越は青色申告の特典のひとつ
青色申告を行うとさまざまな特典があるということをご紹介しましたが、その特典のひとつとしてあげられるのが、損失繰越です。
〇所得と損益通算
例えば、不動産所得が200万円であっても、自身の事業所得がマイナス100万円だった場合は、損益通算といって、不動産所得での利益100万円を事業所得として補充することができます。この損益通算は、事業所得と不動産所得のほか、譲渡所得と山林所得の間で可能な手続きです。
〇控除しきれないものは損失繰越へ
しかし、損益通算を行っても、マイナスが発生して損失が発生してしまう場合があります。損失繰越というのは、損益通算でも清算できない損失が発生した場合に、何年かに渡って損失を繰り越しできるというものです。多くの損失に対して適用できるのは、白色申告にはない青色申告だけの特典であり、最大で3年間に渡って繰り越しを行うことができます。
特に開業したてのころは、様々な費用がかかるものです。損失分を何年かに渡り繰り越していける損失繰越はメリットになり得るでしょう。「赤字でも無駄にならない!青色申告では3年までの損失繰越が可能」 (https://www.freee.co.jp/kb/kb-blue-return/brought-forward)
開業届を出すと、失業保険の受給ができなくなります。
副業で開業届を出したい方、近々会社を退職する予定のある方は、退職前に開業届を出すと失業保険が受け取れなくなるので、その点だけ注意してください。
私も去年(育休のとき)開業届を出すかどうか迷い、結局その時は提出しませんでした
その後、結局夫の転勤で職場を退職
開業届はまだ出していなかったので、前の職場を退職後、失業保険を無事受け取ることができました
freeeを使って10分で開業届完成
開業届の作り方を習ったことはもちろんなく、開業について右も左もわからない私。
そのような超初心者にもわかりやすく使えると評判の、freee開業を使って開業届を作成してみました。
なんと、作成自体はスマホで10分もかからずにできました。
もちろん利用料は無料です!(ありがたすぎる)
途中で入力内容を保存することもできるので、都度確認しながら作ることが可能です。
他のサイトでも作ることはできるのですが、freeeは直感的に操作がしやすいため、私のような初心者の方にはおすすめです。
開業届に基本情報を入力
実際に開業freeeをスマホで開き、開業届を作っていきます。
申請者の情報
自分の氏名、住所、生年月日、電話番号を入力します。
働く場所
「自宅で働く」を選択します。
私は大家さんに確認を取り、現在の賃貸の住所を記入してもよいとのことだったので、そのまま「自宅で働く」を選択しました。
賃貸に住んでいる方は、住所を記入してもよいかどうか大家さんに確認をしたほうが安心です。
また後日、記事を書いて掲載したいと思います。
仕事の概要
プルダウンから選ぶこともできるのですが、しっくりくるものがなく自由記述で記入しました。
以下は私が実際に記入したものです。
職業→カウンセラー
仕事の概要→カウンセリングおよび心理職支援に関わる業務
屋号
開業届には、屋号の記入は必須ではありません。
私の場合はあらかじめ決めていたので入力しました。
屋号があると、銀行口座を作ることができたりするので便利です。
また、屋号は確定申告のときに変更することも可能です。
仕事をしていくと少しずつ事業内容が変わることも
屋号が後から変更できるのは個人的には安心です
屋号があると、より自分の仕事に愛着がわきますし、仕事の方向性を見失わずに取り組めそうな予感がします。
収入(所得)の種類
「事業所得」を選択します。
確定申告の種類
「青色申告55万円控除」を選択します。
私は青色申告を選択しましたが、もちろん白色申告でもOK!
受けられる控除額が大幅に増えるので、青色のほうがお得にはなります。
入力が終わったらこのように表示されます。
そして次に行くとこのようなページが現れますので、「開業届の提出」というボタンを押します。
すると、最寄りの税務署が表示されます。
次に書類の提出方法を選びます。
私は、市の子ども課に開業届のコピーを提出するにあたって受付印をいただきたかった&わからないことがあれば職員さんに尋ねたかったので、「税務署提出」にしました。
(もちろんスマホやパソコンからの提出もOKです)
※受付印は令和7年から廃止になるとのことです。
先ほどの入力内容をもとに自動的に書類が出来上がっているので(すごい)、それをパソコンで印刷します。
ちなみに、我が家はこちらの複合機を使っています。
カラー印刷はできないのですが、スピードも速くきれいです。
印刷後は
- 提出日とマイナンバーを記入
- 指定箇所に印鑑を押す
を忘れずにおこないましょう。
私は、控えも含めて4枚記入・押印しました。
書類(控えも忘れず)一式、本人確認書類を持っていざ税務署へ!
いざ、税務署で提出
持参した開業届を実際に税務署で提出してきました。
滞在時間2分、窓口対応時間1分でした。(早!!)
本当にあっさりと受理され、やや拍子抜けしてしまいました。
窓口では、持参した書類すべてに受領印を押していただき、晴れて個人事業主になりました。
控えの用紙に受領印も押していただけたので、これで保育園の申込などをスムーズに行うことができそうです。
おまけ:会計ソフトはとにかく無料のおためしを使ってみるべし!
ちなみに、日々の帳簿付けなど、お金の管理を行う会計ソフトもfreeeを使うことにしました。
いくつかの会計ソフトをお試ししてみたのですが、簿記の知識がない私が一番スムーズに使うことができたのがこちらでした。
筆者がお試ししてみた会計ソフト
確定申告や日々の帳簿管理を行ってくれる会計ソフトは現在たくさんあります。
私が検討したのはfreee会計、マネーフォワードクラウト会計、弥生会計オンラインでした。
どの会計ソフトが使いやすいかは個々人で変わってきます。
まずは、気になる会計ソフトを無料でお試ししてみることをお勧めします。
ネットやYouTubeでたくさん情報を集めてみたけど…
実際に使ったほうが早かったです!
筆者がお試ししたのはこちらです↓
freee会計
マネーフォワードクラウド会計
弥生会計オンライン
それぞれ、30日~1年間無料でお試しすることができます。
「習うより慣れよ」ということで、ぜひ実際に会計ソフトを触ってみてくださいね!
これからがスタート!新米フリーランス心理士誕生
開業届を提出し、フリーランス心理士として、まずはスタートラインに立ちました。
これから日々試行錯誤する様子を投稿していくことができたらと思っています。
開業の準備をするにあたり、Xのフォロワーさんからさまざまな書籍をおすすめしていただきました。
参考にさせていただいた書籍をいくつかご紹介します。よろしければご参照ください。
Xでも、開業にまつわることについてあれこれ試行錯誤している様子を投稿しています。
もしよろしければX(Twitter)もご覧ください。
今後も開業にまつわる記事を更新していきたいと思います。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
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