こんにちは。りんです。
今年度夫の転勤で、へき地に引っ越してきました。
へき地にはなかなか仕事がないのですが、どんな場所にも必ずある職場としては病院や学校があります。
今回、病院臨床にはご縁がなかったこと、離島では特にスクールカウンセラー(以下SC)が不足していることもあり、この度SCに登録をすることにしました。
私自身、公立学校のSCの経験は1年半ほど。(私立学校には、細く長く勤務していました)
無事選考を通過したら今回久しぶりにSCの世界に戻るということで、改めて勉強をしなおすことにしました。
SC業務に関する本は何冊か読んでいますが、これはすぐに参照したいというものは紙の本で保管しています。
今回は、その中でも私がよく参考にしている書籍を4冊ピックアップして紹介していきますね。
学校が求めるスクールカウンセラー アセスメントとコンサルテーションを中心に
東京学校臨床研究会が出されている本で、村瀬嘉代子先生が監修されています。
SC業務の中核といえる、アセスメントとコンサルテーションに重点を置いて解説されています。
学校臨床を始める前にぜひ目を通しておきたい教科書的な一冊です。
2023年3月に改訂されていて、法律やデジタルメディア、特別支援教育など、令和時代のニーズを丁寧に取り扱ってくださっています。
また、情報提供書やお便りの発行の手順や書き方が具体的に示されており、大変参考になります。
文書の書き方を具体的に紹介してくださっている文献は結構少ないのでありがたいです
特に一人職場ですと書き方を習う機会はほぼないので…
スクールカウンセリングモデル100例 読み取る。支える。現場の工夫。
学校臨床に精通しているかしまえりこ先生のご経験をもとに100の架空ケースが紹介されています。
架空事例のクライエントは小学生~中学生とその保護者です。
仕事をしていると、きっといずれかのケースに類似した場面に出会うことがあると思います。
その際に、かしま先生がどのように見立て、対応をおこなっているか参考にすることができると思います。
その後の経過が描かれているのも、個人的には大変参考になります。
かしま先生は精神科医の神田橋先生に定期的にSVを受けておられ、各ケースに神田橋先生のコメントも記載されています。
神田橋先生の奥深い見立てにも触れることができる一冊です。
スクールカウンセラーのための主張と交渉のスキル
本著に関わっている先生方のお名前は、学校臨床を学ぶ中ではよく目にするのではないでしょうか?
そんな学校臨床の第一人者の先生方の知見が詰まった一冊です。
スクールカウンセラーの業務の中核はコンサルテーションだと個人的には思っています。
児童生徒や保護者との面接ももちろん大切ではあります。
それと同時に、学校という組織の中でどのように機能するか、先生方と連携・協働するかを考えることも非常に大切です。
私も、SC1年目のときは、この連携・協働の在り方に日々悩んでいたことを思い出します。
SCは学校という場にとっては異質な存在です。
そんなSCが学校現場で最大限機能していくために何ができるのかを考えるためのヒントをいただけます。
学校コミュニティへの緊急支援の手引き 第3版
福岡県臨床心理士会と窪田由紀先生が関わっておられる著書です。
こちらは私がお守り代わりに持っています。実際に開く機会はほとんどないほうがいいなとも思っています。
しかし、学校において緊急支援が必要なときが全く訪れないとは言い切れません。
担当校で仮に緊急支援が必要になったときに、どのように対処をすればよいのかが「手引き」として非常に詳しく記載されています。
「備えあれば憂いなし」という言葉もあります。
この「手引き」にあらかじめ目を通しておくことで、いざというときの心の準備ができると思います。
今回は、スクールカウンセリングの仕事をする前に読んでおきたい書籍を4冊ご紹介しました
私も今一度初心に返り、本を読み直しながら勉強をしていきたいと思います。
どなたかの参考になりましたら幸いです。
今回もお読みいただきありがとうございました。
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