リスクに備えながら経験を積む 社保加入パート+αという働き方

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2022年現在の働き方

普段、心理職として働いている私。心理のお仕事を始めて5年経ちました。

その間に転職・結婚・妊娠・出産を経験。

現在は週5日×6時間(週30時間勤務)の時短パートを基本として、年に数回単発のお仕事をしています。

子どもを持つ母親として、そして心理職として、暮らしと仕事を両立するために今はこのような働き方に落ち着きました。

今回は、その理由とメリット・デメリットをそれぞれご紹介します。

常勤オンリー時代

2017年に大学院を修了し、医療機関の常勤職として入職。

心理職は非常勤の掛け持ちで働かれる方も多いのですが、私は常勤職狙いで2016年の夏ごろから就活をしていました。

私は県外の大学院に通っていたのですが、地元で就職することを決めていました。

(当時交際していた夫はすでに地元の県で仕事をしていたため)

就活をすすめ、無事内定をいただき、2017年の春から常勤の心理職として仕事を始めました。

医療の分野で毎日仕事をしながら、臨床心理士や公認心理師としての資格を取得したり、

休日には研修やスーパーヴィジョン(カウンセリングの指導を受ける機会)に行ったりと、

そこそこ充実した社会人生活を送っていました。

常勤なので、お給料もきちんと毎月一定額がいただけて、有休もあります。

多くはないですがボーナスもあります。

毎日仕事に行っていれば、十分充実した生活を送ることができます。

そんな安心感に包まれながら仕事をすることができていました。

しかし、あるときから

りん

自分、ずっとこの場所で仕事してて大丈夫かな…

というそこはかとない不安が生まれてくるようになりました。

なぜかというと、当時私は心理職が一人という環境で仕事をしていました。(その後も結局一人職が続くのですが…)

仕事をするにあたって、良くも悪くも自分の裁量に任されている部分がありました。

「今のうちに、いろいろな場所で仕事をして経験を積むことが必要なのでは?」

そんな考えももっていました。

そんなとき、プライベートでは具体的な結婚の話も出てきていたため、夫との結婚を機に退職しました。

当時感じていた常勤のメリット・デメリットはこちら↓

  • 毎月お給料がいただける
  • 一つの職場でじっくり働くことができる
  • 福利厚生がしっかりしている
  • 様々な領域の業務を経験することは難しい
  • 保険や税金など職場が手続きをしてくれるので自ら積極的に勉強しない

非常勤をかけもちしていた時代

2019年のはじめに夫と結婚。夫の住む地域に引っ越しをし、新しい生活をスタートしました。

4月からは主にスクールカウンセラーの仕事を週4で始めました。

(ちなみに、病院での心理検査のテスターをしたり、専門学校の講師をしたり、乳幼児健診業務を行う月もありました)

「よし!心機一転頑張るぞ!」と気合を入れていましたが、当時配属された職場は自宅から遠いところばかり…

近い職場は車で片道30~40分でしたが、一方で遠い職場は車+船で片道3時間を超えました。

夫婦のみの世帯で比較的行動の自由がききやすい立場だったので、

ほかの方があまり希望されないであろう遠方地へ配属されていたようでした。

このときは、毎日出勤する職場が違います。

「今日は6時前に家を出て港まで行って…」「明日は昼からの出勤だ」

毎日出勤をすること自体にも、思考力や判断力が必要になってくるのでした。

また、非常勤になると社会保険を脱退し、国民健康保険に加入します。

自分で健康保険料や住民税を支払う必要があるのです。

りん

国保ってこんなに高いの…!?

送られてくる納付書を見ていつもびっくりしていました。

月収自体は常勤の頃よりも高かったのですが、納税額は高く、「余裕がある」と感じたことは少なかったです。

また、スクールカウンセラーの仕事は8月はお休みになることが多かったので、その分の月収はありません。

そのことも考慮しながら家計の管理をする必要がありました。

その他の仕事も単発であったため、継続した収入とはなりません。

仕事自体は、学ぶことも非常に多く、とてもやりがいがありました。

スクールカウンセラーは基本的に学校に1人ですが、

スクールソーシャルワーカーさんと協働することもあり、非常に勉強になりました。

学校の先生方とお仕事をするのも学びが多かったです。

専門学校の講義や乳幼児健診の業務も、これまでの医療機関の業務とは全く違うことばかりで、

自分にとっては幅広く経験値を積むことができたと思っています。

しかし、毎日通勤に思考や体力を使ったり、収入の不安定さが心配になることもありました。

当時感じていた非常勤のメリット・デメリットはこちら↓

  • 異なる職場で仕事ができ経験を積める
  • 収入自体は常勤よりも高くなることがある
  • 毎日違う場所・時間に出勤するのが大変
  • 収入が毎月一定ではない

ハイブリッドな働き方はどうだろう

常勤で働く時代と非常勤をかけもちして働く時代を経験し、どちらかというと自分は常勤のほうが向いているのかな…?

と感じることもありました。

りん

常勤は仕事自体に安心して取り組める。でも今いろいろな仕事を経験しておきたい気持ちもあるなあ

非常勤かけもち時代には、息子を妊娠していました。

今後子どもを育てるうえでも、収入が一定であることや福利厚生が整備されていることが

今の私にとっては優先度が高い、と感じていました。

そこで、2020年の4月から(後任の心理の方がいなかったため)、

常勤時代の医療機関に再び週4日×8時間勤務で採用していただくことになりました。

(残りの1日はスクールカウンセラーを1校継続しました)

医療機関での週の労働時間は週32時間。

この職場では週30時間以上勤務をすると社会保険に加入することができます。

私が社会保険に加入することにこだわる理由は、note記事にまとめています。

週4日の非常勤(パート)+週1日の非常勤という形ではありますが、

社会保険に加入でき、週4日は同じ職場に出勤することができます。

出勤のときの「今日の職場はどこだっけ…?」といった判断にエネルギーを使わなくてよくなり、

仕事自体に集中することができました。

そして2020年9月に息子を出産。

出産当時は勤続1年未満でしたが、職場の厚意で産休だけでなく育休も取得させていただきました。

2021年の4月に仕事復帰。医療機関へは自宅から車で約1時間かかるので、

産後は週6時間×5日(30時間)で再契約しました。

これまで週1でしていたスクールカウンセラーのお仕事は、出産を機に退職の運びとなりました。

(こちらは会計年度任用職員となり、産休のみの取得しか認められなかったため)

講師の仕事や乳幼児健診の仕事については、その後も年に数回依頼されていたので、

医療機関で付与される有休を使いながら行っています。

このように今は、社会保険に加入しリスクに備えながら、その中で新しいチャレンジもできるというハイブリッドな働き方に落ち着いています。

家庭の生活を守りつつ、心理職としてのスキルアップも少しずつできていくことができればいいなと思っています。

お読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

4歳と1歳の息子を育てる32歳の臨床心理士・公認心理師です。
子育て中の心理職の働き方や暮らし方を日々模索中。
X(Twitter)、noteも更新中です。

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