精神科病院勤務の1日のスケジュール 【時短ワーママ編】

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こんにちは。りんです。

私は現在臨床心理士・公認心理師として働いているのですが、今は精神科病院で主に働いています。

精神科病院の心理職として1日をどのように過ごしているのか、簡単にご紹介いたします。

この記事はこんな方におすすめです!

・今後、精神科病院で働きたいと思っておられる(プレ)心理職の方

・精神科病院で心理職がどのように働いているのか知りたい方

7:20 自宅出発→子どもを保育園へ送る→職場へ(第1ラウンド開始)

8:50 出勤・業務準備

9:00 午前業務(カウンセリングや心理検査、所見作成など)

12:00 昼休み

13:00 午後業務(カウンセリングや心理検査、所見作成など)

16:10 退勤

17:30   帰宅(第2ラウンド開始)

目次

7:20 自宅出発〜職場へ

私の中では第1ラウンド開始です。

夫は7:00より前に家を出ているため、息子を連れて保育園へ出発。(チャイルドシート拒否する息子と毎日汗だくの戦い)

息子を保育園に送り、荷物等をセット。保育士さんに息子を預けたら職場へ向かいます。

自宅・保育園から職場までは片道1時間かかります。

りん

保育士さんの「行ってらっしゃい」が疲れた身体に染みます…

8:50 出勤・業務準備

私は時短勤務をしており、部署の他のスタッフよりも出勤が少し遅いので、部署の申し送りには参加できません。

適宜必要に応じて病棟にカルテを確認しにいったり、業務の準備をします。

9:00 午前業務

カウンセリングや心理検査を行います。

午前中は病棟での業務が多いです。

カウンセリングや心理検査の予約がなければ所見の作成にあたります。

カウンセリングは2〜3件、検査は種類によりますが1〜2件実施します。

12:00 昼休み

業務によって時間がおすことがありますが、だいたい12:00から昼休みです。

ささっと家から持参したおにぎりなどを食べ、Twitterを徘徊したりコープのカタログに目を通したりしています。

13:00 午後業務

午後は外来の業務が多いです。

また、私はリハビリの部署に所属しているので、OTのイベントや病院行事があればそこに参加します。

スクールカウンセラーの仕事をしているので、週に1回は学校に出向いたりもしています。

カウンセリング、心理検査の件数については午前中と大体同様です。

16:10 退勤

ほぼ定時ダッシュ(大事)で帰宅します。

帰りも片道1時間かかります。渋滞があると少し伸びます。(白目)

17:30  帰宅

家事育児の第2ラウンド開始です。(白目)

今は夫が息子を保育園に迎えに行ってくれるので、彼らが帰ってくる間に夕飯の支度をします。

りん夫

夕方の家の中の忙しさは尋常じゃない…俺も早く切り上げて帰ってくる!
(ただしその分休日に仕事に行く)

りん

平日夕方を2馬力で乗り越えられるのはシンプルに助かる…!

精神科病院で勤務する際に身につけておくとよいこと

〇心理検査

精神科で勤務する際は、WAIS・WISCなどの知能検査、簡易的な質問紙、長谷川式認知機能スケール・MMSEなどの認知機能検査は実施できることが望ましいです。

私自身は、院で検査のケースを多めに担当したり、修士2年の時に週1で精神科病院でアルバイトをさせてもらう中で実践を積んでいました。

もちろん、実際に入職してから初めて学ぶ検査も多かったです。

〇医療機関独自の用語の確認

例えば、病棟のカンファレンス等で「医保(医療保護入院)の患者さんです」など、入院形態について他の職種の方が話されることがあります。

また、医師との連携の中でも「病態水準は神経症水準かな」という会話もナチュラルに行われることもあります。

そのときに焦らなくていいように、入職前に余裕があれば勉強しておくことをおすすめします。

りん

臨床心理士試験のテキストが結構役に立つよ

入職してからも学ぶことがたくさんあります。あまり気負いしすぎずに、そのときどきで覚えていきましょう

精神科病院で勤務するうえでおすすめの本

現在、私が仕事をする中で参考にしている本をいくつかご紹介します。

特に職場で心理検査を多く取り扱う場合、初学者の方にもおすすめの本はこちらの2冊です。

心理検査を実施する前の心得が大変丁寧に説明してあります。

心理検査実施後は検査の所見を書いていきますが、今後患者さんが検査の結果から得られたことを生活に生かせるような所見を作成することが何より大切になります。

私は一人職場で、他の心理職の方の所見を見て勉強する機会があまりないので、こちらのように所見の例をまとめてくださっている本は大変ありがたく、すぐに購入して勉強しました。

また、大学院の指導教員からはこちらの本をおすすめされました。こちらも、病院で仕事をしていて「困ったな…」と思ったときにまず開く一冊です。

大学院入学時に購入するように言われ、当時は「高い…!」と思っていたのですが、現場に出てみるとこの本の偉大さを実感しています。

そして、こちらは2023年に出版された本ですが、アセスメントからテストバッテリーの組み方、もちろん所見の書き方まで幅広く網羅されています。個人的には総合所見の書き方が本当に参考になりました!

心理検査を実施するときの検査者の思考プロセスも大変詳しく記載してあります。

心理職がどのように考えながら検査を行っているのかを知ることができ、一人職場で勤務し心理の同僚がいない私にとっては、本当に心の支えになりました。

現場に出たばかりの方はもちろん、自分の心理検査業務を振り返りたい方にもおすすめです。

医療領域で経験を積むことのメリット

私もまだまだ臨床経験は浅いのですが、どのような領域で働く上でも、「このクライエントさんは医療機関での対応が必要か」という判断をする機会があると個人的に感じています。

医療機関で働き、症状を持つ患者さんと実際に関わらせていただくことで、

例えば「統合失調症の患者さんはこういう特徴や困り感をお持ちなのだ」ということをリアルに学ぶことができます。

また、私はスクールカウンセラー(SC)として学校現場でも働いているのですが、

学校で出会う児童・生徒さんの中にも医療機関での対応が必要な方がいます。

そういった方々を医療機関に繋ぐかどうかの判断をするのも、SCの大切な仕事です。

教育領域にかかわらずどの領域において仕事をするにしても、医療的な見立ては役に立つことが多いと感じます。

(大学院の指導教員も、まず医療機関で勤務し経験を積むことを勧めていました)

個人的には、医療機関での働き方は自分にとって合っているかなと思っているので、

今後も医療領域ベースで仕事ができたらいいなと思っています。

今回もお読みいただきありがとうございました。

医療機関で働く方、特に一人職場の方にはこちらの本もお勧めです!

現場で頑張っておられる心理職の方が奮闘する姿を本を通して拝見することができ、自分も背中を押してもらいました。

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この記事を書いた人

4歳と1歳の息子を育てる32歳の臨床心理士・公認心理師です。
子育て中の心理職の働き方や暮らし方を日々模索中。
X(Twitter)、noteも更新中です。

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