こんにちは。りんです。
心理職のワーママが抱える特有の悩みの一つとして
「自己研鑽のための研修やSV(カウンセリングの指導を受ける時間)、どうしよかな…」というものがあるかと思います。
私は臨床心理士と公認心理師の資格を持っていますが、
現時点では臨床心理士は更新が必要な資格となっており、
更新のためには所定の研修を受講するなどして5年間で15ポイントを取得する必要があります。
私は今年度初めて更新手続きをするよ!
臨床心理士・公認心理師どちらにも共通して言えることですが、
この仕事は日々様々な状態のクライエントさんと向き合っていくため、
研修やスーパーヴィジョン等を受けながら生涯にわたって研鑽を積んでいくことが求められます。
「臨床心理士名簿一覧」に登録された「臨床心理士」は、社会的な責任を負う高度専門職業人として、いよいよ専門業務に携わることになります。業務を遂行するにあたっては、まず第一に、臨床心理士としての「倫理綱領」をふまえて、専門家としての厳しい自覚のもとに歩みを始めなくてはなりません。また、つねに専門資質の維持向上に努めなければなりません。
この専門資質は、単なる人生経験や臨床実践経験の長さや量、熱意や情熱を超えて、生涯学習的な自己研修によって培いながら維持向上を図るところに専門性があるといえましょう。そのために、臨床心理士の専門性に立った恒常的な自己点検、評価システムとしての資格更新制度を導入しています。それは、個人的、主観的な思い込みや万能感などの身勝手で閉鎖的な臨床実践技能によるユーザーへの危険性を防止するためだけでなく、臨床心理士自身がユーザーからの影響によって陥る内面的な危険性を防止する意味もあります。
臨床心理士は5年毎に資格の再認定を受けるという「生涯学習」が求められているのです。
公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会HP
さて、これらの研修については多くの心理職の方が、休日や夜間など”勤務時間外”におこなっています。
私自身も、独身時代や夫婦のみの世帯のときには何の疑問や不都合も感じず、
休日や有給休暇を使って研修等に参加していました。
この時代は、時間もお金も自分のために自由に使うことができていたからです。
しかし、子どもが生まれるとそういうわけにはいきません。
仕事、育児、家事、それ以外の時間もまずは家族の予定を優先する必要があり、
研鑽に充てる時間を確保する以前に、自分の自由な時間がほとんどなくなっていったのです。
繰り返しになりますが、仕事を続けていくためには自己研鑽も必要です。
そこで時間がないワーママはどのようにして継続的に研鑽を行っていけばよいのか、自分なりに考えてみました。
独身の時代や夫婦のみの世帯の時代のように、受けたい研修やSVを際限なく受けることは難しいので、
自分の中で5つのポイントを決めました。
- 今の自分に必要or現在興味がある研修を受ける
- アーカイブ配信がある研修を受ける
- 臨床心理士資格更新ポイントが得られる研修を受ける
- 都道府県の職能団体が主催している研修を受ける
- 家庭が無理なく回る範囲で研修を受ける
5つのポイントについてそれぞれ詳しく見ていきたいと思います。
今の自分に必要or現在興味のある研修を受ける
何といっても、このポイントが1番重要だと思います。
現在進行形で仕事をしている中で知識を深めたい、自分が興味があって深く知りたい思うものを
まずピックアップしていきます。
その中から、以下のポイントにに当てはまるものを選んできました。
アーカイブ配信のある研修を受ける
コロナ禍になり、研修のスタイルも大きく変わってきました。
これまで、対面の研修がほとんどでしたが、コロナが流行し始めてからは、オンラインの研修が非常に増えました。
実際に会場に足を運ばずに研修を受けられるので、ワーママの私にとっては大変ありがたい変化でした。
特に、オンラインの研修の中でもアーカイブ配信があるものは非常に助かります。
隙間時間に移動や家事をしながら研修を視聴することができるからです。
通勤(運転)中に音声を聞いたり、朝の自由時間にちょこちょこ見たりしているよ
臨床心理士資格更新ポイントが得られる研修を受ける
臨床心理士の資格を持っているので、やはり更新のことについては気をつけながら研修を選ぶようにしています。
更新ポイントを得られる研修であれば、ほとんどの研修において参加すると2ポイントを獲得できます。
またポイントが得られるものであれば、どれを受けて良いというものではなく、
指定された領域のポイントを得ておく必要があるので、領域にことについても留意しながら受講するようにしています。
ワーママでない時代に多く研修を受けていたので、今回の更新にあたっては今のところポイント数や指定の領域についてはクリアできているよ(むしろ次回の更新からがハードかも…)
都道府県の職能団体が主催している研修を受ける
これは私独特の基準なのですが、私は現在1人職場で勤務をしており他の心理職の方と交流する機会がほとんどありません。
また、地元とは別の県の大学院に進学していたので、
地元(現在住んでいる県)の心理士さんとの交流はほとんどない状態です。
ですので、この県で働くにあたり今後情報交換や連携がしやすくなるように、
なるべく県内の心理士さんと交流を持ちたいと思い、県の職能団体が主催する研修会には積極的に参加しています。
横のつながり、作っておきたい…!
毎年年会費を払っているので、会員であれば無料や割引価格で参加できる研修も多いのが魅力です。
(自治体によって違うので確認してね!)
家庭が無理なく回る範囲で研修を受ける
我が家は共働き。しかも夫は土日にサービス仕事に行くことが多いです。
私の場合、リアルタイムで開催される研修については土日や夜間に行われるものがほとんどです。
土日、仕事行ってくる…(疲労)
安定のワンオペです★
また、平日は大人は仕事、子どもは保育園に行くので、家族でゆっくり過ごせるのも土日のみ。
私は祝日は仕事です…涙
土日は家族にとっても、とてもとても貴重な時間なのです。
ですので、日時が決まっている研修やSVに参加するのは2〜3ヶ月に1回程度と決めています。
オンデマンド配信があるものは、隙間時間に見られるので特に上限を設けていませんが、
期間内で視聴できるぐらいのペースで申し込むようにしています。
日時が決まっている研修やSVでどうしても受けたいものあるときには、
一応夫の繁忙期に被らないかを確認し、
1〜2ヶ月前から「ここで研修受けたいので息子をよろしく!」と予約を入れておきます。
また、自己研鑽にかかるお金(各団体・学会の年会費+研修やSVの受講料+書籍を購入する費用)についても、
自分の中で年間の予算を決めています。(本当はもっとアップさせたい…)
ちなみに、各団体の年会費についてはまとめて支払うことがほとんどなので、毎月積み立てておくようにしています↓
スーパーバイザー(カウンセリングの指導をしてくださる先生)にも、
心理職として、まずは自分の生活を安定させていくことが一番重要であると言われました。
「研鑽しないと…」と焦ってしまい、自分が体調を崩したり自分や家族の生活に支障が出ることは避けなければいけません。
そのバランスを見極めていくことも、この仕事をする上では大切になりますね。
まとめとおまけ
以上、一(いち)ワーママ心理職が自己研鑽を続けていくために決めた5つのポイントについてご紹介しました。
家庭の生活も大切にしながら、これからもこつこつ研鑽していくことができればいいなと思っています。
また、これはおまけですが、
私は毎回研修を受講する際に、その内容だけでなく、
プログラムの組み方や主催者や講師の方の進行の工夫、スライドの作り方にも注目するようにしています。
自分自身も講義の仕事をすることがあるので、この部分も大変参考になるなと思いながら受講しています。
(アーカイブ配信は何度も止めて見られるのがまたGoodです!)
どなたかのご参考になれば幸いです。
今回もお読みいただきありがとうございました。
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