一人職場で働く心理職の産休に入るまでの働き方

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こんにちは、りんです。

私は現在、主に精神科の病院で仕事をしていますが、現在の職場は心理職として働くのは私一人です。

そこで、2022年6月に、一人職場で働く心理職のリアルな勤務の状況についてnoteにまとめてみたところ、1500回以上閲覧していただきました。

当時の記事はこちらです↓

こちらの職場で働いている期間の中で私のライフステージも変化し、約4年間で結婚(一度退職)、妊娠した状態で再入職、産休・育休を経験しました。そして、このたび2回目の産休・育休に入らせていただく予定です。

一人職場の心理職が、産休に入るまでに具体的にどのような手続きをおこない、どのように仕事をすすめていったのかを記録してみたいと思います。

目次

第一子の産休に入るまで:ケースは担当せず心理検査等をメインに実施

新卒で病院に入職し2年間勤めた後、転勤のある仕事をしている夫と結婚したため、その職場は一旦退職しました。

1年間別の仕事をしていましたが、

・私が退職した後も心理職がこの職場に就職していなかったこと、

・夫の転勤地が遠方ではなく私自身がこの職場に通勤できる距離に自宅があったこと

以上の理由があり、再度同じ職場に入職しました。

入職当時、私は妊娠5か月に入っており、再入職の時点で半年経たずに産休に入ることが決まっていました。

そこで、医師や上司と相談のうえ、産休に入るまでは業務内容を心理検査メインにさせてもらうことに決めました。

入職してから1年以内に産休に入るので、

カウンセリングなどある程度時間をかけて取り組む可能性のある仕事をお引き受けするのは適切でないと判断し、

このような決断に至りました。

不在の間の心理検査はどうなっていたの?

認知機能のスクリーニング検査など、他の職種の方も実施可能なものについては他職種の方に実施していただきました。

知能検査など複雑なものについては、復帰するまで休止させていただくことにしました。

りん

8月に産休に入る時点で、翌年の4月には復帰することを決めていたので、約9カ月間待っていただきました。

第二子の産休に入るまで

今回の記事では、第二子の産休に入るまでの動きをメインにまとめてみたいと思います。

~妊娠3ヶ月(~11週)

第二子の妊娠が判明したのは、第一子の育休から復帰して約1年4カ月経ったころでした。

私は流産の経験もあったので、心拍が確認でき母子手帳が交付されてから職場の方に伝えました。

妊娠判明~母子手帳交付までの流れはこちら。

この時期に妊娠を報告した流れとしては以下になります。

STEP
上司に報告

母子手帳をいただき、予定日が確定した時点で上司に妊娠していることを伝えました。

なお、私は医師と連携することも多いのですが、医師には(私から直接ではなく)上司のほうから会議で伝えていただくことになりました。

STEP
部署のスタッフに報告

部署の方とは毎日顔を合わせ、業務の中でお世話になることも多いので、上司への報告後すぐに報告しました。

妊娠3か月までにやったこと:上司および部署のスタッフへ報告

妊娠4カ月(12週~15週)

この時期に、上司から医師へ伝えていただき、その後自分で医師に報告をにいきました。

医師とは、今後の業務を具体的にどう進めていくか話し合いをしていきました。

STEP
上司から医師へ報告

各医師へは上司から、会議にて報告してもらいました。

STEP
心理から医師へ直接報告

上司から「医師へ伝えました」との連絡をもらい、実際に自分で各医師にあいさつへ行きました。

医師によって心理士の取り扱い方も違うので、各医師と今後の流れを話し合いました。

話し合った内容はこちら。

  • 新規のカウンセリングの受付はどうするか
  • 心理検査はいつまで実施できるか
  • 現在カウンセリングを実施している患者さんへの報告はどうするか
  • 後任の心理士の募集条件はどうするか(人事の方とも協議)
STEP
関連部署へ報告

医師への報告を終えた後、報告が必要と思われる部署の方に報告をしました。

妊娠4カ月目でやったこと:医師および他部署のスタッフへ報告

妊娠5ヶ月(16週~19週)

この時期に、後任の心理士の方の募集のために具体的に手続きをしていきました。

STEP
人事の方にハローワークでの募集をかけてもらう

人事の方に求人票を作成していただき、ハローワークに求人を出していただきました。

STEP
県の資格関連団体に求人情報の掲載を依頼・知り合いの心理職の方へ直接問い合わせる

ハローワークに募集要項が掲載された時点で、私が現在加入している県の資格団体に求人情報の掲載の依頼をしました。(迅速に対応してくださりありがたかったです)

また、少ないながらも県内で働かれている心理職の方に直接ご連絡し、求人情報を送付させていただきました。

りん

しかし、応募は一向になく、産休に入る時点で後任の方は決まっていませんでした…涙

妊娠5カ月目でやったこと:求人に関する諸手続きの開始&知り合いの方への声掛け

妊娠6ヶ月(20週~23週)

この時期は、継続してカウンセリングを行っているクライエントさんに実際に事情を説明しました。

なぜこの時期にしたかというと、

①産休に入る前に、これまでのカウンセリングの振り返りを余裕を持っておこなうようにするため

②お腹が大きくなり、制服をマタニティ用に切り替える必要があったため(見た目で変化が分かる前に報告)

という事情があったからです。

入院されているクライエントさんに対しては、産休に入ることについてどのようにお伝えするか、

事前に主治医や病棟のスタッフと相談しました。

特にフォローが必要であると思われるクライエントさんに対しては、病棟スタッフに同席していただき説明をしました。

妊娠6カ月目でやったこと:クライエントさんへの報告

妊娠7ヶ月(24週~27週)

この時期は、通常業務が特に忙しい時期でした。(毎年この時期忙しいのはなぜだろう…)

同時に身体のほうも少しずつマイナートラブルが出現してきます。

お腹も大きくなり、階段を登るのも一苦労…

家でも家事育児はノンストップです。帰宅して疲れを取る暇はありません。

そのうえ夜は寝ている息子に蹴られたり、お腹がお腹が大きくなったことで足がよくつるようになってしまい、寝不足の日々が続きました。

何とか日々の生活を維持するのに必死だった気がします。

産休に入るにあたっては、

  • 引き継ぎのための業務マニュアルの見直し
  • カウンセリングの概要報告書(カウンセリングの状況をA4用紙1枚程度にまとめたもの)作成

を少しずつ行いました。

後任の方は決まっていませんでしたが、引継ぎ資料は妊娠8か月が終わるころまでに完成させることを目標にしていました。

また、事務的な手続きについては、産休届の提出をおこないました。

妊娠7カ月目でやったこと:引き継ぎ資料の作成、産休届の提出

妊娠8ヶ月(28週~31週)

この時期は、妊娠7ヶ月のときと同様、引き継ぎに関する資料作成を進めていました。

一方でこの期間は、

  • 年度末が近づいている
  • もう少しで心理職が不在になる

ということもあり、仕事の依頼が一気に増えた時期です。

業務が増えたことで、引き継ぎ資料をまとめる時間を確保することも難しかったです。

妊娠中、体調がどのように変化するかもわからなかったので、

万が一のときもなるべく引き継ぎ時に迷惑がかかないように、引き継ぎ資料はこの段階で80~90%完成させていました。

りん

しかし、一向に応募はなく後任の方は決まらずでした…涙

妊娠8か月でやったこと:引き継ぎ資料の作成

妊娠9ヶ月(32週~34週)

いよいよ産休が目前になってきました。

この時期はとにかく「息子が出席停止の病気等になりませんように…!」と毎日祈っていました…

おかげ様で、息子は最終出勤日まで体調を崩すことなく保育園に行ってくれました。

りん

息子よ、心からありがとう!!!!!!

さて、話がそれてしまいましたが…

ここからは、1週間単位で業務について振り返っていこうと思います。

32週

この時期は、外来のケースおよび心理検査をすべて終了しました。

カウンセリングの概要報告書や心理検査所見の作成を余裕を持っておこなうためです。

終了したケースや検査から、報告書を随時完成させていきました。

33週

実質の最終勤務の週となります。

この時期は、入院のケースおよび心理検査をすべて終了しました。

32週と同様、終了したケース・検査の報告書を完成させていきます。

例えばカウンセリングの概要報告書については、回数等の記入、内容の微修正をする程度で、ある程度妊娠8ヶ月までには形を作っておきました。


また、産休に入るにあたり、事務のスタッフと諸手続きの確認を行いました。

事務的な手続きについては以下のように説明を受けました。

①育児休業をいつまで取得するかの確認

②出産手当金(産休中)・育児休業給付金(育休中)の支給について

③住民税の徴収方法の変更(職場天引き→普通徴収へ変更となる)

②について、特に出産手当金は、毎月・産前産後1回ずつ・産休終了時まとめてと複数のパターンで請求ができるそうです。

今回私は、産前産後1回ずつのパターンで請求をすることにしました。

前回は、「定期的に収入があるほうがいいな…」という思いから、毎月請求をしていたのですが、書類の記入等の手続きが頻回になり大変だったのを思い出したので、産前産後1回ずつ請求をすることにしました。

ちなみに、職場は協会けんぽに加入しています。

りん

毎月請求だとその都度申請用紙を郵送するので、封筒や切手の準備も必要でした

育児休業給付金については、私は前回給付対象とならなかったので、今回初めて給付される予定です。

手続き等については、産休中に改めて確認したいと思います。

(第一子の出産手当金について触れた記事はこちらです↓)


さらに、関わった各クライエントさんについては、主治医や関連する他職種のスタッフに対して簡単にカウンセリングの概要を説明しました。

りん

医師やスタッフは忙しいので、A4 1枚にまとめたカウンセリングの概要報告書を使って、手短に説明をしました。

34週

 いよいよ産休に入る週です。

 この週は、

  • デスクまわりの片付け
  • カルテ最終点検
  • 関連部署への申し送り・あいさつ

をおこないました。

そして、何とか産休に入ることになりました…(嬉し涙)

正直、妊娠9ヶ月に入ると勤務中身体もかなりしんどく、1時間の車通勤も大変でした。

帰ってからは怒涛の家事育児が待っており、自分のペースで休めないのもまたハードでした(涙)

私はまだデスクでの仕事が多いのでよかったのですが、身体をよく使う職種の方々はしんどいだろうな…と感じました。

りん

(産休34週からって、結構無理ゲーでは…)

全国の働く妊婦さん、本当にお疲れ様です。

ちなみに、後任の方の応募は依然としてなかったので、心理職不在という形でお休みに入らせてもらうことになりました。

申し訳ない気持ちもありつつも、こればかりは致し方ないので、引き継ぎ資料はなるべく詳細に作成しておきました。

妊娠9カ月目でやったこと:ケースと検査を終了、各書類の仕上げ、事務手続き、関連部署への申し送り、デスクまわりの点検や片づけ

まとめ

以上、第二子の産休に入るにあたって、どのように仕事を納めていったのかを振り返ってみました。

妊娠中は、いつ何が起こるかわかりません。

今回は、幸いにも妊娠の経過が順調で、34週まで仕事を続けることができたので、このようなスケジュールで仕事を進めていくことができました。

身体の状態や職場の環境によっても、仕事の進め方は大きく変わってくると思いますので、

あくまで一つのパターンとしてどなたかの参考になれば幸いです。

最後に、私が今回「産休に入るまでの期間、気を付けておくべき!」と感じたことをまとめてみます。

  • 妊娠中の身体の変化は予測不可能なこともあるので、特に引き継ぎに関する業務は早め早めにとりかかるようにする
  • 日ごろから他のスタッフとの連携をこまめにおこなっておく
  • 何より自分の身体が大切!こまめに休憩を取るなどして無理をしない

特に最後の点については、実際問題なかなか難しい面もありますが…

「自分の身体を守れるのは自分だけ」と言い聞かせながら、妊娠後期は少しずつ仕事をセーブしていくようにしました。

久しぶりの投稿になりましたが、どなたかのお役に立てましたら幸いです。

今回もお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

4歳と1歳の息子を育てる32歳の臨床心理士・公認心理師です。
子育て中の心理職の働き方や暮らし方を日々模索中。
X(Twitter)、noteも更新中です。

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